第10回無声映画上映会まであと1週間

さぁ、第10回無声映画上映会まであと1週間となりました。

今回の上映作品は

「番場の忠太郎 瞼の母」1931年(昭和6年)

千恵蔵プロダクション作品(65分)

協力:(株)マツダ映画社  

主催:飯村宏美(活動弁士)

原作者の長谷川伸とは?

明治〜大正〜昭和と時代をまたいで活躍していた小説家・劇作家です。

しかしその生い立ちは苦労の連続。

「瞼の母」のように幼い頃に実母と別れ、10歳頃から働き出すという厳しい現実を過ごしてきたようです。

苦労、スランプの連続の中で時代は昭和に。

ようやく日の目を見たのは、「新国劇」澤田正二郎のために書いた戯曲。

それはヤクザ渡世の世界でした。

・男の意地

・男の正義

・男のロマン

これらを書き表し、当時、スターであった澤田正二郎が演じました。

これがいわゆる「股旅(またたび)もの」と呼ばれるようになり、大ヒットへと繋がっていったのです。

幼い頃の苦労からか、長谷川伸の作品では、ヤクザ者を描きながらも、人情味にあふれています。

チャンバラシーンも訳あっての斬り合いであって、冷酷さ、残酷さは感じられません。

私が長谷川伸の作品が大好きなワケ

私はこの長谷川伸の作品が大好きです。

無声映画の台本を作っている過程で、必ず泣けてくるのです。

今回の「瞼の母」は、戯曲発表から1年後の初の映画作品。

名作中の名作ですので、是非とも見て頂きたいです。

日時

2022年12月4日(日)

開演:14時30分  

料金:1000円

会場:札幌市資料館 2階研修室(札幌市大通西13丁目)

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