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第16回 無声映画を体験しよう！「恋の花咲く 伊豆の踊り子」
これは川端康成の原作で有名な「伊豆の踊り子」初の映画化作品です。
踊り子役は当時大人気スターである田中絹代で、彼女が24歳の時。
揺れ動く少女の想いを感情たっぷりに演じております。
原作の14歳の踊り子になりきった田中絹代の切ないこと、愛らしいこと…。
旅芸人は卑下された時代、ここにこの物語の切なさがあります。
この切なさは、この時代（昭和8年）だからこそ表現できた事だと思います。
戦後、幾たびか撮られていますが、その度に「旅芸人」の生きづらさが軽減され、さらりとした作品になっていき、少女の恋物語になってしまっていますね。
この「伊豆の踊り子」は私が初めて無声映画上映会を開催した際にやった作品ですが、今回は内田聡子さんのピアノ生演奏を加えての上演となり、一味も二味も違った印象となる事でしょう。
川端康成の原作とはまた違った味わいのある初映画化作品、
ぜひこの機会にご覧ください。
上映作品「恋の花咲く 伊豆の踊子」
「恋の花咲く 伊豆の踊子」（92分）
川端康成の青春物語を伝説の大女優・田中絹代が切なく演じます。
同名映画の中でもベストワンのこの作品は必見です！
1933年（昭和8年）松竹キネマ蒲田撮影所作品
昭和8年キネマ旬報ベストテン 第8位
原作：川端康成
監督：五所平之助
主演：田中絹代 ／大日向傳
ピアノ演奏
内田聡子
活動弁士
飯村宏美
日時
2025年11月16日（日）
開演：14時30分
場所
会場：札幌市資料館 2階研修室（札幌市大通西13丁目）
