間もなく開催!第15回 無声映画を体験しよう!「豪傑児雷也」VS「極地征服」!!
間もなく「第15回 無声映画上映会」の開催
間もなく第15回 無声映画上映会の開催となりました。
日時は2025年6月8日(日)開演:14時30分〜です。
今回は短編のメルヘン映画2作品を選んでの上映になります。
メルヘン作品なのに漢字ばかりの映画タイトルなので、ちょっとイメージしづらいでしょうか、、。
1本め「極地征服(きょくちせいふく)」
「極地征服(きょくちせいふく)」は、脚本/監督:ジョルジュ・メリエスによる絵本のようなメルヘン作品。
113年前の古典作品ですが、その映像はファンタジーに満ちあふれ、ロマンがあります。
「ジョルジュ・メリエスって誰?」と思われた方も月にロケットが突き刺さったスチール写真(下記写真)は見覚えがあるのではないでしょうか?

メリエスは奇術や劇団をやっておりましたので、アイディア豊富!
映画で初めての特殊撮影を生み出したメリエス作品は必見です。

1912年(大正元年)フランス スターフィルム作品(15分)
脚本/監督:ジョルジュ・メリエス
主演:ジョルジュ・メリエス
2本め「豪傑児雷也(ごうけつ ジライヤ)」
そして「豪傑児雷也(ごうけつ ジライヤ)」は忍者もので、勧善懲悪の典型。
豪族出身の主人公・児雷也は、室町幕府の戦乱の中、孤児となります。
ある時、仙素道人なる人物と出会い妖術を授かったのですが、それがなんとガマガエルに変身できる、という術。
画面の中でも、何度も大きさを変えたガマガエルが登場します。
ちなみに「少年ジャンプ」で連載された「NARUTO ナルト」に登場する自来也は児雷也と仙素道人の2つを組み合わせて作られたキャラクターなのではないかと言われています。
「NARUTO ナルト」は連載が始まると、瞬く間にヒット作品となり、キャラクターグッズや、コスプレ、また、新歌舞伎としても取り上げられましたね。

監督:牧野省三は、日本映画の父。
日本でトリック撮影を駆使した第一人者であります。
チャンバラは、歌舞伎の型で所作が美しい。
これまた104年前の古典ですが、映画の基本が感じられ、懐かしさ満載です。

1921年(大正10年)日本 日活大将軍作品(15分)
原作:草双紙「児雷也豪傑譚」
監督:牧野省三
主演:尾上松之助

どちらの作品も、ストーリーを楽しむ、というよりは「映画の始め」を知るといった見方が楽しめると思います。
なかなか観ることができない作品ですので、この機会に是非ご覧ください。
活動弁士
飯村宏美
日時
2025年6月8日(日) 開演:14時30分
場所
札幌市資料館 2階研修室 (札幌市大通西13丁目)
料金
1,000円
お問い合わせなど
電話:080-1880-1829(留守電対応)
メール:info@silent-film.com
ホームページ:https://silent-film.com
協力:(株)マツダ映画社
主催:飯村宏美