告知:6月8日 第15回 無声映画を体験しよう!「豪傑児雷也」vs「極地征服」
第15回 無声映画を体験しよう!今回は「短編映画2本立て」
さぁ、今年も「無声映画を体験しよう!」上映会の季節がやってまいりました。
今回はこれまでと少し趣向を変えて「短編映画2本立て」です。
映画の始まりは「短編」から。
つまり今回の作品は大変古い映画で、何と「トリック撮影」の元祖となる作品です。

1本めは「極地征服」
「極地征服」
1912年(大正元年)フランス スター・フィルム作品(15分)
脚本、監督、主演:ジョルジュ・メリエス
監督のジョルジュ・メリエスは、幼少の頃から器用で、絵もとても上手かった。
奇術師になったり、演劇を制作、主演したり。
演劇の中でも「幻想劇」を作り出していました。
映画と出会ったのは34歳の時。
まさに自分にピッタリだとばかりに、全身全霊を注ぎ込んで映画制作を始めたのです。
現在でも使われている映画のトリック、着色カラー作品や、オーバーラップ、コマ落とし、二重写し、ミニチュア小道具を本物のように見せるなど、その手法を編み出していったのでありました。
この「極地征服」はメリエスが50代の作品で、彼の最高傑作のひとつでもあります。

2本めは「豪傑児雷也」
「豪傑児雷也」
1921年(大正10年)日本 日活大将軍作品(15分)
原作:草双紙「児雷也豪傑譚」
監督:牧野省三
主演:尾上松之助
監督は日本映画の基礎を築いた牧野省三。
海外作品からだいぶ遅れをとって、日本でも「物語」重視の作品を作るようになったのは、この牧野監督から。
そして牧野監督もトリック撮影を駆使して、忍者ものの作品を数多く制作しました。
その代表作品が、主演:尾上松之助のこの「豪傑児雷也」。
「目玉のまっちゃん」で大スターになった松之助の大当たり作品です。

どちらの作品もトリック撮影で、こうやって映画は発展していくのだという技術の大切さを感じさせてくれます。
「映画の元祖」をぜひご覧ください!
活動弁士
飯村宏美
日にち
2025年6月8日(日)
開演:14時30分
場所
会場:札幌市資料館 2階研修室(札幌市大通西13丁目)
料金
1,000円
協力&主催
協力:(株)マツダ映画社
主催:飯村宏美
お問い合わせ&ご予約
電話:
080-1880-1829(留守電対応)
メール:
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